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ゆう動物病院だより

マダニ対策はなぜ必要なのか?

7月も終わろうとしていますが、気温も徐々に最高気温を更新しており、毎日暑いですね。

病院へは予防薬(フィラリア症予防やノミマダニ予防)を購入にきてくださる方が多く、

積極的な予防対策をいつもありがとうございます。

中には、ワクチン接種、フィラリア症予防はしているけど、ノミマダニ予防はしていない。。という方もいらっしゃいます。

なぜ必要なのか??を今回改めてご紹介します。

いくつかの虫に対する予防薬がありますが、

まず、ノミ・マダニに効果がある薬は第一選択肢にあがります。

それほど、身近な存在で、外にでかけると寄生のリスクが少なからずあります。

ノミはお散歩中に草むらに入ると本当によくつきます。今の時期は、体をかゆがる、と来院されるワンちゃん・ネコちゃんがいますが、まずノミ寄生を疑い、駆虫・予防をおすすめしています。

マダニも外に生息しており、マダニは血を吸う生き物、という認識は広く知られていると思いますが、マダニに咬まれると痛みは少なく、マダニの唾液に麻薬物質が含まれているそうです。吸血すると1-2cmほど膨らみます。肉眼でわかります。犬は比較的マダニに寄生されやすいです。

今回は、マダニに焦点をあてます。

マダニは、クモやサソリと同じ節足動物で、日本全国に分布しておりその数はなんと約50種類もいるそうです。

山林の中や草むら、畑やあぜ道、河川敷や公園などの市街地にも生息していますので、

野外活動をする人・犬・猫はすべて吸血対象となり、注意が必要です。

昨今、マダニを媒介とした感染症によって亡くなった獣医師の報告がでています。

マダニには直接人間が吸血される場合もありますが、

病院内で犬や猫から人へ感染したり、特に猫が発症・感染して亡くなるケースがあります。

マダニが吸血する時の唾液に、感染症を引き起こす病原体をもつことがあります。

感染症は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やダニ媒介性脳炎、Q熱、日本紅斑熱、

ライム病、バベシア症、エールリヒア症。。。などがあります。

特に、SFTSという感染症は、2011年に初めて中国で報告されたマダニを媒介するウイルスで、その後は韓国・日本といった極東地域でヒトへの感染報告、猫を含む哺乳類への感染が報告されています。

日本では、西日本を中心に全国で感染が報告されています。

2025年の患者数1071名に対し、死亡率は、50代以上の人で10.9%という高い致死率の報告があります。

特に高齢の方や既往歴がある方は重篤化しやすく、死に至ることもあります。

SFTSの潜伏期間は6-14日、血液検査上は、血小板の減少が目立ちます。

発熱や倦怠感、消化器症状、喉の痛みや多臓器不全など。

猫も感染して人間とほぼ同じような症状が出て、死に至ることがあります。

マダニは、このように犬や猫にも動物にも感染する、恐ろしい病をもつ可能性のある生き物なんです。

やらなかった後悔より、やるひと手間、毎月の投薬で予防しない手はありません。

予防はいつしたらいいの?ということですが、

マダニの活動時期にあわせて4月~10月頃はマストですが、

実は冬場にも活動する種類のマダニがおり、一年中対策は必要です。

散歩をするワンちゃん・外にでかけるネコちゃんを飼育されている方は

必ず!予防薬を与えていただきたいです。

ワンちゃんはおやつタイプ・体につけるタイプ、

ネコちゃんは体につけるタイプをご用意しています。

来院時の院内感染リスクも減らすことができます。

ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いします。

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