食欲の秋に、体重測定のススメ~中高齢期~
こんにちは。
寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
うちの犬もいつの間にか寝姿が変わり、ヘソ出しではなく、まるまって寝るようになりました。笑
元々寒さに強いといわれる犬も、日本の冬は寒いようですね。
季節の変わり目、今年もあと2カ月という時期ですが、体調の変化には
飼い主さんもペットも注意をしておくといいと思います。
気温が下がると、体温を維持するために身体がエネルギーを必要とするようになることや、
日照時間が短くなり、セロトニンが減少することでお腹が空きやすくなるそうです。
食欲が増す秋には、夏よりもお腹が減りやすくなりますが、
人と同じ環境に暮らす犬や猫にも同じことが言えるのではと思います。
こんな時期に考えてみたいのが、毎日の食事についてです。
高齢期は、平均年齢の半分くらいで、犬は7.8歳、猫は8.9歳です。
人間でいうと、だいたい45歳あたり、に相当します。
※犬の平均寿命が約14.90歳、猫が約15.92歳です。
特に、人間の中高齢期にあたる、7歳~10歳程度の期間にペットも体重が増え
体重過剰のピークを迎えます。人間でも、「中年太り」をしやすいといわれたりしますよね。
体重を維持することが、健康寿命をのばすことにつながります。
高齢期の初期は、体重管理がとても大切です。
普段食べてている食事の内容を考え、体重の増減をチェックすることが大切です。
食欲の増す時期に、高齢期に適した食事から栄養素を摂ることで、
健康寿命が長くなる可能性が高まるからこそ、秋は絶好のチャンスといえるかもしれません。
体重の増量が顕著な場合、現在与えているフード自体やフード・おやつなどの量を見直し、
メインの食事を高齢期専用、シニアケアのフードに切り替えてみることをおすすめします。
このシニア期、とは実はメーカーによって考え方が異なり、高齢期の規定があるわけではありません。
ですので、人間の年齢に換算し、体重増減のピークを考えると、
犬は7歳、猫は8歳あたりが目安になります。
動物病院にも、高齢期専用のフードがあります。高齢期に適した栄養素がバランス良く配合された
フードです。
動物病院には通常、療法食という、特定の病気の治療にあわせたフードを出すこともありますが、
病気でなく、健康な子に与える、総合栄養食というフードもあります。
例えば、
ロイヤルカナン
ドクターズダイエット
ヒルズのベットエッセンシャルズシリーズ
など、動物病院を通して販売される専用のフードは
療法食の技術が使用された、総合栄養食を用意しています。
動物病院では、30gほどの単位でサンプルをお渡しすることもできますので、
是非、試してみてください。
まずは、中高齢期直前の時期、犬は6歳あたり、猫は7歳あたりで
体重を測りにきてみてくださいね。
ちなみに、体重減少15~20%ある場合は、隠れた病気がある可能性を考え、
検査をすることもあります。
体重測定の時には、普段の食事内容を伺いますので、
迷うことがある場合はいつでもご相談ください。
大事な愛犬・愛猫が高齢期に病気になってしまう前に、
この秋に一度、体重測定をしてみましょう。