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ゆう動物病院だより

みなさんはペットの飲水量を量ったことはありますか?

こんにちは。最近、一段と寒くなりましたね。寒くなるとあまり水を摂らなくなってしまいがちですよね。

今回はわんちゃん、ねこちゃんの飲水量と、それに伴うおしっこについてお話しようと思います。

普段からペットの健康状態をよくチェックされているのではないかと思いますが、みなさんはご自身のペットが一日にどれくらいの水を飲んでいるか気にしたことはありますか?

わんちゃんは一日にだいたい50~60ml/kg、ねこちゃんは30~40ml/kg程の水を飲みます。実はこれ以上の水を飲んでいる場合、ある病気が疑われることがあるのです。

夏の暑い頃、私が診察室へ入って多飲多尿の症状がある子の飼い主さんの声を聞くと、暑いからただたくさん水を飲んでいるだけだと思っていた、といった声を聞いたことがあります。もちろん、その場合もあるので間違いではありませんが、特に高齢の場合は、気温のせいにして見過ごしてしまうと、本当は病気だったのに気づくことができなくなってしまいます。

そこで、多飲多尿の症状から疑われる病気を紹介します。

一つは慢性腎臓病です。腎臓の機能が低下してくると、身体の水分量を上手く調節できなくなり、たくさん水を飲んで大量の薄い色のおしっこをするようになります。避妊、去勢済みでマーキングをしない大人のわんちゃんねこちゃん共に、一日にだいたい3~5回程おしっこをします。正常な匂いはアンモニア臭で、ねこちゃんは、わんちゃんに比べて少し強めです。異常だと、すごく強く臭うかあまり匂いがない尿になります。

病院で尿検査を行うことで、尿の比重、尿に含まれる成分などを確認し、腎臓の病気に気づくことができます。

他に疑われる病気として、

  • アジソン病
  • 子宮蓄膿症
  • 糖尿病
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 脱水症状

などがあります。

他にも、フードを変更した場合や飲んでいるお薬の副作用によって水を飲む量が増えたりと、要因は様々で必ずしも病気のサインというわけではありません。

そのため、日々観察していておかしいと感じたら、まずは病院で診察を受けて相談してみましょう。

観察するポイントとしては、

  • 水をがぶがぶ飲む
  • おしっこの回数、量が増えた
  • おしっこの匂いを感じず、色も水のような薄い色をしている
  • トイレ以外のところでするようになった

などがあります。または、直接計量カップで量るのも良いと思います。多頭飼いで水皿を共有している場合は、上記のポイントをよく観察しておく必要があります。

大人のわんちゃんは8~10時間程おしっこを我慢することは難しくありません。室内飼いで外に連れ出しておしっこをさせている場合や外でしかしないわんちゃんには、一日3回以上機会を与えることが理想です。

ねこちゃんはわんちゃんに比べて水を飲む場所を選びます。また、流水や大量の水、新しい水を好む傾向があるため、常に新鮮な水を飲めるようにすることが大切です。

目に見えるペットの傷や鳴き声、表情などの異変には気づきやすいかもしれませんが、飲水量に関しては、飲み過ぎていると異常だ、という知識を持っていない限り、その異変に気づくことは難しいのではないかと思います。

今回、このお便りを読んでくださったみなさんも是非、定期的に一日の飲水量を量ってみてはいかがでしょうか。

そして、おかしいと感じたら、かかりつけの病院へ行って早期発見などに繋がれば嬉しいです。

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